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いぐさの欠点を改良した畳を使ったライフスタイルの現代風和室

 最近の住まいはマンション、戸建ての区別なく洋間が多くなり、和室はせいぜい1間しか見当たりません。
元々、和室だけだった住まいでも畳の間をフローリングにリフォームする家庭も少なくありません。
リフォームする理由としては色々言われていますが、じめじめした気候の長い地域で湿気を吸った畳にはカビが生えやすく、ダニ発生の避けられないことが大きいようです。
一昔前までどこの家庭でも年末恒例の大掃除では和室の畳を一旦、外気に曝してはたきでカビやダニを叩き落としながら乾燥させるのが習慣でした。
また、同時に畳床や畳の敷かれていた床材の腐食度合いを調べていたわけです。
最近のように合理的なライフスタイルを好む家庭が増えている社会ではメンテナンスに手間暇のかかる畳の間が嫌われるようになったことも理由として挙げられています。

 確かにいぐさを素材とする新築直後の畳の間に感じられる色合いや香りを嫌う人は少ないはずです。
ところが、和室に太陽光が当ったり高温、多湿に曝されると畳はほどなく変色して最初の色合いが褪色してきます。
また、畳は寝起きに使っているだけでも短期間で表面がすり減って毛羽だってしまいます。
23年もたつと畳を張った直後のしっとりした感じがなくなってしまうわけです。
そこで、畳表面のゴザを表替えしたり、ゴザの裏返し、あるいは、擦り減りがひどければ畳床迄含めて新畳に張替えをしたくなるほどです。
裏返しは張替えより安上がりとはいえ、一般的には34年たてば再び同じ状態になってしまいます。
その後、表替えしても5年程度使えれば良い方です。
従って、畳は10年ごと程度に新畳に張替えが必要になるわけです。
このため、洋間の方がずっと楽に使い続けられるのです。
こうした事情があり、今ではどこの家庭でも住まいから畳の間がすっかり減ってしまったわけです。

 しかしながら、周囲を障子と唐紙で囲い、床の間に生花を置き、掛け軸を垂らした畳の敷かれた部屋に座っていると世の中の喧騒を忘れさせてくれます。
多忙な生活環境と対照的なこうした生活空間にいると心を落ち着けられるので、和室の雰囲気を楽しむ風潮も残っています。
そこで、最近は畳の素材として湿気を吸わない、丈夫でささくれの生じないものが色々と出回っているので張替えする必要のない和室需要も高まっています。
中でも、いぐさの持つ多くの欠点を改良したポリプロ製の素材は変色することもなく、そのまま長期間使用できるので随分と普及しています。
石化製品の畳では和室の醸し出す趣が台無しになると考える人には和紙を素材にしていぐさより耐久性を大幅に伸ばした製品も実用化されています。
このように現代風のライフスタイルに合った畳の間が和室として使われ続けていきそうです。

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